子宮鏡検査とは

子宮鏡検査イメージ

主に子宮内腔の様子を確認するための内視鏡を用いた検査になります。内視鏡の細長いスコープの先端を膣から子宮に向けて挿入していきます。これによって、子宮内部の様子が確認できるようになります。

同検査機器の対象となるのは、不妊症が疑われる方をはじめ、子宮内に何らかの異常(奇形、子宮内腔の癒着、ポリープ など)が起きていると考えられる方、月経不順(過多月経 等)、不正出血などがみられる方に用いられます。

検査の流れ

同検査を希望される場合、まずは日時を予約します。時期としては、月経が終了した直後に行うのが望ましいです。したがって、月経が始まった頃には予約をされるようにしてください。なお検査前には感染症検査(クラミジア感染症 等)を行います。その結果が陽性だった場合は、感染症を治療した後に子宮鏡検査となります。

子宮鏡も胃カメラなどと同様に細長いスコープの先端に小型カメラが内蔵しています。この場合、スコープの先端の直径は約3~5㎜と細い仕様ですが、子宮鏡を膣から挿入し、子宮内腔の様子を観察していきます。なお子宮頚管(子宮の入口)に子宮鏡を通していくとき、人によっては痛みが出ることがあります。

カメラが捉えた映像は、モニタに映し出されます。医師が操作をしながら子宮内部の様子を見ていきます。不育症の原因とされる病変(子宮筋腫、子宮内膜ポリープ 等)の確認、子宮奇形や癒着の程度などを観察していきます。検査時間は10分程度です。ちなみに内視鏡で切除可能なポリープが見つかった場合、その場で切除してしまうこともあります。

検査後は、とくに異常がなければ、そのままお帰りください。ただ、痛みなどがある場合は、院内でしばらくお休みしていただきます。